山崎 貴裕 院長への独自インタビュー

お口の中をトータルで考えていくことを学んで

彫刻や粘土細工、プラモデル等々、細かい作業が好きだったものですから、この仕事は自分に向いているのではないかという期待がありました。ただ、私には身内に歯科医師が誰もいませんでしたから、大学に進んだ際は期待半分、不安半分というのが正直なところだったのです。その内に抱えていた不安を和らげ、進むべき道を示してくれたのが、同級生であり諸先輩方でした。勉強会というものの存在を知らせてくれたのも彼らでしたし、大学を卒業後、摂食機能再構築学分野を選んだのも、ある先輩の導きによるものでした。この分野は、いわゆる部分入れ歯を扱うものになります。入れ歯は、様々な治療を経た上で最後に入れるものです。ゴールがわかっているからこそ、お口の中をトータルで考えられるようになる。今の私の診療の礎となるものがそこにあるわけで、その機会に巡り会えたのは大変幸福なことだったと思っています。

高いニーズを満たす「入れ歯外来」

お隣が小児科さんなものですから、お子さんも多いですし、それから、入れ歯を求めて来院されるご高齢の方も多いですね。
歯を失ったところを入れ歯やインプラントで補う欠損補綴が私の専門になり、こちらでは自費の入れ歯も扱っています。自費の入れ歯の場合、型取りに40分から1時間を掛けます。いわば、オーダーメイドとそうでないものとの違いと言ったらわかりやすいでしょうか。手間暇をかけることでご満足いただける入れ歯が仕上がるのです。
入れ歯については、経験に基づいた感覚的な技術が必要になります。時代の流れにともない、昨今は入れ歯が得意な先生も減ってきたようですけれど、当院ではそうした患者さんのニーズにもお応えしています。

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